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 2018キング・クリムゾンアンサートンタイムスツアー12月18日レポート師走の寒空。キング・クリムゾンが東京に帰ってきた。もう本当に最後の最後かもしれない。3年後も来るなんてリップサービスもあったらしいが。 １ケ月にわたる来日公演も終盤。本来この18日が東京最終公演の筈だった。ということもあってコアなファンはあらかたこの日に参戦。キング・クリムゾンも観客の期待に応え、力がこもる。客席も含め、老人達はノリノリだった。このノリを期待していたんだよ。 セット・リストは例によってここを見て欲しいが、まさにトリプル・ドラムを聴かせるための構成。インディシプリンのドラム掛け合いから叩き合い、コンストへ至る序盤。ニューロチカとかラジカルとかの前半部。彼らのやりたい事が良くわかる内容だった。それはまずビート、リズムの表現の追求。それに適した曲。 加えてやりたいのは過去曲の再評価、再生。後半部はそちらが主体。懐メロも懐メロのままじゃない、トリプル・ドラム、トリプル・キーで一層恰好良くなってる（ファンサービスが主眼らしき曲もまあ交じるけど）。約束パターンのもとだが、今日はめいめいが各ソロパートでかなり攻めていた。初日以上の熱演。ここぞとばかりのラルゴ奏のレヴィン。ギターかき鳴らしてドヤ顔のフリップなんて、暗闇でうつむいて弾いてた当時から想像できない。 圧巻のハリソンのドラム・ソロの21世紀で締めるのを聴けて、冥途の土産じゃ。オーチャードホールでこんなのやっていいのか、ドラムの嵐、そして抒情。難解で抽象度の高い轟音。 ただね、これだけ意欲的な演奏をするんだから、じゃあ、新作アルバムはって言いたくなる。 これだけ調子いいのだし今日はフラクチャー演ってくれるかと期待していたがそれも残念（聞けた人は幸運）。ヒーローズは結局日本ツアーではやらないようだ。 ともあれ、本当に3年後来るのだろうか。追加公演はお礼興行的楽しい感じだったらしいし、あとは名古屋見物して明日でお終いか。情報チェックが楽しかった１カ月が終わる。 フリップ達も、我々も、3年後も元気に同窓会で再会できますように。 |
18年ｷﾝｸﾞ･ｸﾘﾑｿﾞﾝ来日公演 in Tokyo 
