「ザ・パワー・オブ・ザ・ハート」 by ルー・リード
*The Power Of The Heart
君と僕とはいつだって ぎくしゃく意識しあって
君が求めるのは太陽 僕は雨
二人は異なる人同士 お互い似ても似つかない
太陽の強さ
僕が梢を見れば 君はポール
波が水面（みなも）で 行っては戻りを繰り返す
僕は世界中を飛んで 君を連れ戻す
それって心の強さ
世界中を飛んで 君を連れ戻すんだ
心の強さで
君が僕を見れば 僕は君を見る
眠っていた心が 光を通じあって
あるかないかの靄を 二人呼吸しあう
心の強さ
僕が君を見れば 君は僕を見る
僕は過去を振り返り 君は何ができるかを考える
僕は君に幾度も 結婚しないか聞いてきた
それって心の強さ
世界中を飛んで 君を連れ戻す
心の強さで
愛は世界を回すと 誰もが言う
僕は血の沸き立つ音を聞き 心の音を聞く
心の臓が強く鳴るのを聞き 振り返る
戸口に立っている君を 僕は見つける
君は僕を知っている 僕が夢見る質（たち）なのを
あれこれとりとめもなく 何だろうかって
そして最後に僕が気付いたもの それが何であるかを
それって心の強さ
心の強さで
世界中を飛んで 君を連れ戻す
心の強さ
君と僕とはいつだって ぎくしゃく意識しあって
いつだって同じ結論だった
君は二人がある種ゲームをしてると思ってただろうが
心の強さ
心の強さだ
僕は自分を馬鹿だと思い 君は自分を利口だと思う
純粋な心の臓の鼓動
僕は君にこう言うけど 決して冗談なんかじゃない
今すぐ僕と結婚して欲しい
君は僕を知っている 僕が夢見る質（たち）なのを
あれこれとりとめもなく
だけどもっぱら僕は君の事を多く夢みている
それこそ心の強さ
心の強さで
世界中を飛んで君を連れ戻す
心の強さ
心の強さ
 ピーター・ガブリエルが、10年のカバー・アルバム、「スクラッチ・マイ・バック」でこの曲を取り上げている。Ｄ．ボウイやレディオ・ヘッドの曲もいいけれど、なかでもルー・リード作のこの曲がぐっとくる。ただもうpower
of heartという単純な言葉の力に尽きるが、このキーワードをどう訳すかで迷った。”ハートの力“とか、”気持の力“とか考えたが、迷った末の"心の強さ”も、こめられているニュアンスは表わしきれていないと思う。
To Top
｢パーフェクト・デイ」 by.ルー・リード
*Perfect Day
単なる完璧な一日
公園でサングリアを飲んで
暗くなったら僕らは家に帰る
単なる完璧な一日
動物園で動物に餌をやり
映画に行ったら僕らは家に帰る
ああ、ささやかにして完璧な日
君と過ごせて嬉しいよ
ああ、なんて完璧な日
君がいるなら これでいいのだ
君のおかげで これでいいのだ
単なる完璧な一日
懸案はほっといて
僕らだけで週末享楽者 いいね
単なる完璧な一日
君が自意識を忘れさせてくれて
僕は誰か別の善人にでもなった心地
ああ、ささやかにして完璧な日
君と過ごせて嬉しいよ
ああ、なんて完璧な日
君がいるなら これでいいのだ
君のおかげで これでいいのだ
君は単に見たままを受け容れようとする
君は単に見たままを受け容れようとする
君は単に見たままを受け容れようとする
君は単に見たままを受け容れようとする
ヴェンダース＆役所の映画「パーフェクト・デイズ」を観た。素晴らしかった。
「パーフェクト・デイ」を訳したくなった。久々に和訳集を更新してみよう。
ルー・リードのトランスフォーマーのなかの有名曲。
You 're going to reap just what you saw が、”君は単に見たままを受け容れようとする”という所がミソ。淡々受け入れて日々を過ごす。主人公平山の車のカセットから流れるこの曲、歌詞もぴったり。パティ・スミスも訳したくなる。23.12.26
To Top
｢ｷｬﾝ･ｳｨ･ｽﾃｨﾙ･ﾋﾞ･ﾌﾚﾝｽﾞ（友達でいさせて）」 by.ﾄｯﾄﾞ･ﾗﾝｸﾞﾚﾝ
*Can We Still Be Friends
僕等はもうこのゲームを続けられないけど
まだ友達でいれるかな
前みたいに上手くはいかなくなったけど
まだ友達でいられるかい
僕等は何かを学んで
そろそろ舵を切る時が来たようだ
砂が一粒づつ落ちて行くように
遂には終わりだと君が知る前に
僕等に過ちがあったのは認めるけど
まだ友達でいれるかな
失恋はた易く受け容れられるものじゃないけど
まだ友達でいられるかい
奇妙と言うべきか哀しいというべきか
二人とももう気にしてないみたいだったりする
傷付いた気持ちを引きずってもしょうがない
僕等は最悪の時は抜け出たんだね
ラーララ ラララ
まだ友達でいさせて
また時々あえるかい
ラーララ ラララ
僕等は夢から醒めたのさ
物事はいつも見えている通りとは限らないけど
想い出だけはずっとそのまま
まるで甘く切ない昔の歌みたいで
キング・クリムゾン和訳集であれば、キング・クリムゾンがらみの詞を訳すべきと思う。そうしてきたけれど、まあ、いいか。友達の友達は友達式にこじつければクリムゾンとの因縁も語れるが、早い話トッド・ラングレンも好きなのだからいいじゃない。アメリカのソウル・ポップマニアの親爺ではあるが、ベアズヴィル時代は結構プログレだったよな。
「友達でいさせて」という邦題を活かして歌詞に織り込んでいる。元の歌詞は例によって歌詞歌詞検索サイトで各人確認する事。
To Top
「ラスト・ライド」 by.ﾄｯﾄﾞ･ﾗﾝｸﾞﾚﾝ
*Last Ride
これが最後のドライブ
僕等のささやかなゲームも終わる時
これが最後のドライブ
君を家に送る時が来た
今更涙も出やしない 結末はわかっていたから
飛ばしてもしょうがない ゆっくりと走ろう
これは危険なドライブ
君の家に着くのが恐ろしい
だが僕は生き続けねばならない
生きる方がまだしも賢明だろう
僕は思いあがっていた 全てを理解でき
成し遂げ 全ては上手くいくのだと
だが僕は一番愛が必要な時に顔をそむけてしまった
これが最後のドライブ
僕等のささやかなゲームも終わる時
これが最後のドライブ
君を家に送る時が来た
今更涙も出やしない 結末はわかっていたから
飛ばしてもしょうがない ゆっくりと走ろう
道はまがりくねりながら
街を抜けて行く
憂鬱な雨が滴り落ちて来て
路面を光らせる
東には地平線 西には山の稜線
月と太陽とそれ以外のすべて
いじらしい若僧に貞淑な人妻
哀れな男の命の燃えがら
父と子と聖霊
それらすべてが一番愛が必要な時に顔をそむけてしまった
これが最後のドライブ
僕等のささやかなゲームも終わる時
これは最後のドライブ
すべてを家に帰らす時が来た
今更涙も出やしない 結末はわかっていたから
君を家に送る時が・・・
調子に乗ってTodd Rundgren第二弾。73年作アルバムの「トッド」、当時の邦題は「未来から来たトッド」の収録作。漠然とした気持ちの描写から、徐々にリアルに切実な内容になってくる巧みな構成。若僧の歌詞あたりに差し掛かってから、気が高ぶって、触れたくもない事柄だからか、畳み掛けるようにがなりたてる。もう殆ど歌詞を聞かせない位。
アメリカの郊外、車社会、車はデカいアメ車。東に地平線が見えるなら、西のスカイラインは山の稜線だろうな。そういうだだっ広い土地がアメリカなんだよな。ライナーの訳詞は街のシルエットとしているけど。
To Top
「パズル」 by ﾗﾝｸﾞﾚﾝ＆ﾌﾞﾘｭｰ
*Puzzle
人はもがいている
どの顔を見ても
そこに書いてあるさ
開かれている本みたいに
空虚に、不幸
君の心を麻痺させている
人とはとても脆いもの
人生はどうしてこんなに辛いのか
世界はパズルなのだから
だからピースを拾って
再びはめ込もう
ひとつひとつ
ひとつずつね
ある日、人生は美しい
まるで星々の中で暮らすように
次の日、 俯いてこう言う
またバラバラにしちゃった
空虚に、不幸
君の心を麻痺させている
人とはとても脆いもの
人生はどうしてこんなに辛いのか
世界は謎々なのだから
すべての人にしてみたら
誰にも解けやしない
最初はね
世界はパズルなのだから
だからピースを拾って
再びはめ込もう
ひとつひとつ
ひとつずつね
ある日、人生は美しい
まるで星々の中で暮らすように
次の日、俯いてこう言う
またバラバラにしちゃった
世界は謎々なのだから
すべての人にしてみたら
誰にも解けやしない
最初はね
(挑戦し続けるんだ）
世界はパズルなのだから
だからピースを拾って
再びはめ込もう
ひとつひとつ
ひとつずつね
ひとつひとつ
ひとつずつね
ひとつひとつ
ひとつずつね
23年秋ダリル・ホールと来日したり話題のトッド・ラングレンだが、
やはり23年秋5年ぶりの新作アルバムを出している。
しかも全曲様々なアーティストとのコラボ曲になっている。
その顔ぶれがまた多彩で、なかでも我らがエイドリアン・ブリュー、
二人のコラボとはこうなるか、秀作。但し詞は単純すぎて深みが欠けるか。
是非紹介したいのだが、今更私が言わなくても、ネットではバンバン紹介されてはいるけど。元詞もね。なので元詞へのリンク、PVへのリンクは割愛。
To Top
「ホワット・ゲーム・ シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」 by C.ｺﾘｱ
*What game shall we play today
ごらん、仲間達に囲まれているでしょ
どうやって愛し合うべきかって
一目でわかるよね〜人生ってパラダイス
一緒に今日は何して遊ぼう
人って幸せになりたがるもんでしょ
そうでないものは放っぽって
好きにしていいんだよね〜人生ってパラダイス
一緒に今日は何して遊ぼう
君ももう知っているでしょ
君自身の中にそれがあるって
それってつまり真実だよね〜簡単な事
一緒に今日は何して遊ぼう
もうみんな揃っているでしょ
さあ、DOもHAVEもBEも好きにして
そしたら一体何でしょうね〜最初に見える物って
一緒に今日は何して遊ぼう
「サムタイム・アゴー」 by C.ｺﾘｱ
*Someime ago
この時 たった今しがた 夢を見た
それは幸福がずっと続いて とても自由な夢
そしてこの人生で わかるでしょ
どうすればこの夢を本当の事にしていけるかって
ありとある音楽が鳴り響き
ありとある灯し火が踊りだす
全ての子供達が歌って
全ての人々が愛し合う
この時 たった今しがた 夢を見た
それは幸福がずっと続いて とても自由な夢
そしてこの人生で わかるでしょ
どうすればこの夢を本当の事にしていけるかって
ありとある朝日が優しく爽やかで
ありとある夜風が暖かく値千金
全てが一体となり 人生が展開されていく
この時
アルバム、リターン・トゥ・フォーエヴァーからの２曲。なんとも能天気で訳して気恥ずかしい、ナパームの火に焼かれ預言の壁が崩れるような世界に親しんでいると。
とはいえ、アルバムは傑作。フュージョンがフュージョンスタイルになる以前の本当に様々な要素が溶け合った歴史的名盤だ。歌詞はここで紹介している。
尚、これはチック・コリアのソロ作、リターン・トゥ・フォーエヴァーというタイトルのアルバム。２枚目からがリターン・トゥ・フォーエヴァーという名のバンドのアルバム作品だ。
（想起されるのが、ブラフォード。１枚目はタイトルがブラフォードというブラフォードのソロ作だったのが、２枚目からはブラフォードという名のバンドのアルバム作品ってのは余談）
To Top
 関連アーチスト作品ＩＮＤＥＸへ
＊Lyrics Translate Into Japanese 英歌詞和訳（訳詞）の老舗
|
その他関連作米系