 |
|
 ｴﾏｰｿﾝ･ﾚｲｸ&ﾊﾟｰﾏｰ（ﾄﾘﾛｼﾞｰ） |
Last Update 2024.513 by K.T. |
| 「永遠の謎」 *The Endless Enigma Part1 何故に私を見つめるのか 貴方達は私が気に掛けているとでも 貴方達は勘違いしている 頭の中で思い込んでいて 貴方達の言葉は無駄に空しいだけ 何も言っていないに等しい 聴こうにも耳に届かない 真実を決して言おうとはしないから 何故にそう思うのか 貴方達の言う事を私が信じているとでも ほんの少しの言葉しか 頭の中には入って来やしない 私は偽善者や異常者にはもううんざりだ 何枚舌だか解からないような 話次第で目の色も変える 奴らのせいで疲労困憊だから 貴方達は混乱していないか 自分の心の核心が 貴方達には見えないにしても 自分の過誤が解からないのか 貴方達は拒みたくないのか 言いなりにこき使われ 貴方達も解かっているにしても 私にだって明らかだ 貴方達の過誤は どうぞ どうぞ目を開けてくれ どうか どうか嘘はやめてくれ 私は地球上の全てを秩序立て 地球は私の誕生を目撃して その姿に驚嘆した そしていまだに私は私が何者か解かりえない 貴方達は拒みたくないのか 言いなりにこき使われて 貴方達も解かっているにしても 私には解かる 貴方達の過誤が どうぞ どうぞ目を開けてくれ どうか どうか嘘はやめてくれ 私は王様気取りの貧民達を見て来た 糸操り人形が 見つめる子供たちの前で踊るのを 貴方達は至るところでそんな光景を見てきたはず Part2 芝居は全幕演じられてしまった いまだ開幕もせぬうちから 皆は来場していたが めいめいが孤独に座っていた 夜明けがその芝居の幕を開け 陽の運行につれて 静かな歓声を呼びおこし 次の夜明けがまた別の幕を開く その芝居が終わって 果たして解かるのだろうか 何のため私がここにいたのか  ELPの「トリロジー」から冒頭曲。本来PART1と2に分かれているが、ここではワンセットにしている。曲調に負けず思わせぶりな詞。孤高ぶった私とは誰か、貴方達って誰か。芝居とは何の隠喩か。そこからして謎。“私は地球上の全てを秩序立てた 地球は私の誕生を目撃してその姿に驚嘆した”という箇所が手掛かり。しかし、ベタに解釈しても野暮というもの。思わせぶりを味わうのが粋。 「フーガ」 *Fugue 「フロム・ザ・ビギニング」 *From The Beginning 僕が失敗しでかした事もそりゃあるだろう だからってそう冷たくしなくてもいいだろう やりたくて下手こいたわけじゃなし それだって1度か２度の事だろう ベッドでの事を思い出してたんだなんて 余計な事言わなきゃよかった だけどしょうがないじゃない 君にはもうはっきりしてるんだね 君は僕といる気はなかったんだろう そもそも始めから 僕の態度がそりゃ変わってしまったのかも だからってそう冷たくしたって事でも 馬鹿なマネをしたわけじゃなし そんなもん済んでしまった事だろう 僕はいちいち思い出せないんだけど だけどそこが問題じゃない 君にはもうはっきりしてるんだね 君は僕といる気はなかったんだろう そもそも始めから それなりに整えたが、他愛もない愚痴というだけの詞。深遠なシンセの響き、切々とした歌声にそぐわないけど。 「シェリフ（保安官）」 *The Sheriff 悪たれジョージーが馬を駆る 夕焼け空から逃げていく 仲間がいきなり襲われた ジョージーの目の前で 何故またこうなるのかは分からぬが こりゃ間違いなくヤバイ 逃げなきゃ保安官の銃が火を噴く ここは町からバイバイ 保安官はジョージーの後を追う 西部のカンサスの町から 保安官は言った、老いぼれジョージーの胸に きっちり弾を撃ち込むと だが、ジョージーは他の奴らとは違ってて 胸に弾の跡なんてのは真っ平 実際うまくやったのさ 逮捕だなんてまさか 世話になるなんて御免さ 保安官になんか 夜はめちゃくちゃ冷えて来て 足取りも重くなる 保安官の手下がいないか見まわしたが つけてきているとは思えなかった ジョージーは暖かな隠れ場所を見つけた だが、保安官が状況を一転 ジョージーの顔に銃を当ててこう言った こっちを見てみな一辺 騎乗した保安官が町にしょっ引いてきた うなだれ胸元を見るジョージーを だが、保安官は気付いちゃいなかった ジョージーが六連発銃を隠し持つ事を ジョージーは早業で引き金を引き 保安官に一発食らわせた 今ではジョージーはこの町を仕切ってる ついには永遠の伝説に もめ事を起こした奴なんかいなかった 保安官を相手に 毎度のことながらELPの歌詞は国内版はデタラメ、サイトでは異説多。それでも一応この歌詞を元に訳した。韻がそろって意味が通じる歌詞なので。 そう、レイクの詞は脚韻が見事。それを完璧に再現することはできなかったが。 内容はこの通りで、これが用心棒ベニーに、更にはジェレミー・ベンダーみたいな路線に（バドカンのこれとか）につながる。 「ホウダウン」 *Hoedown 「トリロジー」 *Trilogy 取り繕おうとはしてみたが もう終わってしまった愛 ずっと愛しあってるふりを続けてみたが この愛は確かに終局を迎えてる 時間を無駄にすべきじゃない 君は新しい愛を見つけるべき 互いに偽ろうとしたが でも 君も僕も 相手に騙されるほど愚かではない 君に嘘をつこうだなんて 考えただけで涙が溢れてくる 二人過ごした日々が次々と甦ってくる 君に読んで欲しくて僕は手紙を書いた そして読んだなら分かってほしい 僕はもう去るべきなのだろう 僕が微笑んでいたとしても 君にはわかるよね それは心の奥の本心を隠すためだと 自尊心を保つための笑顔なのだから ……さようなら、さようなら 何時か、二人で行った場所の事語り合えるだろうか 二人楽しく過ごした日々を お金はなくても自由だけはあった日々 君はまた違う新しい日を迎え 君の今の暗闇の境遇にも 陽はまた差し込むはず 君はまた恋をする それが何時なのか僕には知る由もない しかし君が恋したなら 君はまた幸せになれるだろうことを 僕は知っている 三部作というから深遠なドラマでも語るのかと思いきや、単なる別れ歌。トリロジーというアルバムタイトルを、無関係なのにこの曲に強引に冠しただけじゃないかと思う。国内版ライナーの、横たわるおまえを太陽が焦がすのを待っていれば明日は違ってくる…ってのは凄い誤訳だね。あと、国内盤ライナーが色々と違うのはまあ、各人見比べてください。 「リヴィング・シン」 *Living Sin 「奈落のボレロ」 *Abaddons' BoLero
 関連アーチスト作品ＩＮＤＥＸへ |
| ＊Lyrics Translate Into Japanese 英歌詞和訳（訳詞）の老舗 |